介護サービスを受けるに必須なケアプラン

b32c4510904ae0668e2bb02cc66a62ec-960x576

介護保険サービスを受ける場合、要介護者、要支援者のどちらにもケアプランは必須です。居宅介護支援事業所に所属するケアマネジャーが作成し、要支援者の介護予防ケアプランは利用者が住む地域を担当する地域包括支援センターが作成します。

なぜケアプランが必要なのか

AdobeStock_383364884-960x254

ケアプランは、介護の方向性を決めるために作成します。
被介護者本人とその家族がより充実した生活を送れるように、長期的・短期的な目標を設定して作成します。「ケアマネジャー」と呼ばれる介護支援専門員が在籍している居宅介護支援事業所などに依頼すれば作成可能です。作成は無料です

 

ケアプランの種類は3つ!

■居宅サービス計画:自宅でのサービスを中心に受けられるよう検討されます。要介護1~5の人が対象で、自宅で受ける訪問介護のほか、通所で受けるデイサービスなどがあります。

■施設サービス計画:「介護療養型医療施設」「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」「介護老人保健施設」の3施設でサービスを受けられるよう検討されます。注意したいのが、介護老人保健施設と介護療養型医療施設は要介護1~5の方が対象で、介護老人福祉施設は、原則として要介護3以上の方のみ入所と少し条件が変わります。

■介護予防サービス計画:今現在では介護を必要としないが、今後必要な状態にならないようサポートを受けるためのものです。対象者は要支援1~2の方が対象となり、自宅で受けられる介護予防の訪問サービス、通所で受ける介護予防サービスがあります。
※地域包括支援センターでケアプランを作成します。

 

ケアプランの作成方法は2つ!

AdobeStock_550678334-960x640

作成方法①:ケアマネジャーに依頼する
一般的には、要介護認定が下りた後にケアマネに依頼をします。

【メリット】
ケアマネは、専門職であるため知識と経験が豊富です。利用者様の現状・希望に合わせた最適なプランを得意としており、希望通りのものがない場合代替案として近しいものの提案もしてくれます。事業者などとの連携や連絡・給付管理業務など手を煩わせる手続きなども全て代行してくれるのが最大のメリットです。

【デメリット】
対人関係で、個人情報などの自分の情報を伝えないといけない。ケアマネと合う合わないがある。※そうなった場合はケアマネ、事業所の変更ができる。

 

AdobeStock_550678334-960x640

作成方法②:自分で作成する
手順や注意点はありますが自分で作成できます。

【メリット】
ケアマネにお願いして満足できなかった場合や、自分のプライベートな部分を他人に知られることが不安な方には自分で作成できます。全て自分で選んで決められるので、より安心して開始できるところが最大のメリットです。

【デメリット】
書類の作成の手間がかかる。うまくできていないと役所から返されたりする。専門的な知識やPCのソフトなどが必要になる。作業が大変である。

利用者様・家族様の双方が前向きな介護生活のために

pixta_19887440_L-960x907

しっかりと考えられたケアプランを活用すれば、一人ひとりの希望や状況に合わせた適切な介護サービスを受けられます。それは本人様だけでなく、支えている家族様にとっても大きなメリットがあります。介護による体と心の負担軽減が一番にあげられます。納得のいくケアプランを自分で作成は一つの方法ではありますが、一人で抱え込まずに専門家の助言やアドバイスがもらえたり、現状の相談ができる”誰か”がいることほど心強いことはありません。
利用者様・家族様の双方が前向きな介護生活を実現していけるよう、ケアマネジャーも含めて進んで行きましょう。